相続のトラブルの多くは、亡くなった後に表面化します。しかし、その種は生前の備えで小さくできることがあります。親が元気で判断能力がしっかりしているうちにこそ、できる対策があります。
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なぜ「元気なうちに」が大切なのか
遺言や契約は、本人の判断能力がしっかりしているうちでなければ有効に行えません。認知症などで判断能力が低下してからでは、選べる手段が限られてしまいます。だからこそ、早めの検討に意味があります。
主な生前対策の手段
代表的な手段として、財産の分け方を定めておく遺言、判断能力が低下したときに備える任意後見、財産の管理や承継を柔軟に設計できる家族信託、計画的に財産を移す生前贈与などがあります。それぞれに向き・不向きがあり、組み合わせて使うこともあります。
相続税対策は税理士との連携を
生前贈与などは相続税にも関わるため、税金の面では税理士との連携を前提に検討します。法的な仕組みと税務の両面を踏まえて設計することが大切です。
子の側から切り出すときの配慮
「相続の話をしたい」と子の側から切り出すのは、気が引けるものです。財産を当てにしていると受け取られないか、と心配される方もいます。「将来困らないように一緒に整理しておきたい」という前向きな形で、本人の意思を尊重しながら進めると、話し合いがスムーズになりやすい傾向があります。
全体を見渡して設計する
生前対策は、ひとつの手段だけで完結するものではありません。財産の内容、家族の状況、本人の希望を踏まえ、全体を見渡して設計することで、将来の争いを防ぎやすくなります。迷ったら、早い段階で弁護士に相談することをおすすめします。
