遺留分侵害額請求

弁護士岩本尚光|静岡県全域の遺留分・相続相談

遺留分侵害額請求でお困りの方へ

遺言書で自分の取り分がほとんどない、生前贈与で他の相続人だけが多く財産を受け取っている、遺留分を請求したいが何から始めればよいか分からない。

  • 遺言書で自分の取り分が少ない
  • 相続財産の大半を一人が取得している
  • 生前贈与を受けた相続人がいる
  • 自分にも最低限の取り分があるのか知りたい
静岡県全域対応 オンライン相談可 請求する側・された側に対応 土日・夜間はLINE・Webで予約

Worriesこのような状況は早めにご相談ください

遺留分侵害額請求では、時効、遺言書、生前贈与、財産評価、請求相手、支払能力などを早い段階で整理する必要があります。迷っている間に期間が経過することもあるため、まずは請求できる立場かどうかを確認しましょう。

遺言書で「すべて長男に」と書かれていた

遺言内容により他の相続人の遺留分が侵害されていないか確認します。

自分の取り分がほとんどない

遺留分権利者にあたるか、最低限保障される取り分があるかを整理します。

遺言書の内容に納得できない

遺言の有効性、遺留分、記載漏れ財産、遺産分割との関係を確認します。

生前贈与を受けた相続人がいる

住宅購入資金、事業資金、不動産贈与などが遺留分計算に影響するか検討します。

遺留分は、請求できる人・請求できる相手・請求できる金額・期間制限を順番に確認することが大切です。

Basics遺留分とは

遺留分とは、一定の相続人に法律上保障された最低限の取り分です。被相続人は遺言書によって財産の分け方を決めることができますが、その内容が一定の相続人の遺留分を侵害する場合があります。

一般に、配偶者、子、直系尊属には遺留分が認められます。一方で、兄弟姉妹には遺留分がありません。

遺留分は、法定相続分と同じではありません。また、遺産を具体的に分ける遺産分割とも異なります。

項目 意味 注意点
法定相続分 民法上の相続割合の基準です。 実際の分け方や遺留分とは異なる場合があります。
遺留分 一定の相続人に保障される最低限の取り分です。 兄弟姉妹には遺留分がありません。
遺産分割 相続人間で遺産を具体的に分ける手続です。 遺言書がある場合には、遺言内容との関係を確認します。
遺留分侵害額請求 侵害された遺留分に相当する金銭の支払を求める手続です。 時効・期間制限に注意が必要です。

Claim遺留分侵害額請求とは

遺留分侵害額請求とは、遺留分を侵害された相続人が、受遺者や受贈者などに対して、侵害額に相当する金銭の支払を求める手続です。

以前の遺留分減殺請求とは異なり、現在は原則として金銭請求です。不動産そのものを当然に取り戻す制度ではないため、請求額の計算、支払方法、分割払いの可否などが問題になります。

請求する側は、遺産の内容、評価額、生前贈与、債務、すでに取得した財産などを整理して請求額を計算する必要があります。請求された側も、遺留分の有無、時効、評価額、生前贈与の範囲、支払能力などを確認する必要があります。

1相続開始
2遺言確認
3相続人調査
4財産調査
5請求額計算・内容証明・交渉・調停・訴訟・回収・解決

Case Types遺留分侵害額請求が問題になりやすいケース

遺留分侵害額請求では、遺言書、生前贈与、不動産評価、生命保険金、遺産分割との関係など、事案ごとに争点が変わります。

遺言書で一人に財産が集中しているケース

「すべて長男に相続させる」「全財産を配偶者に相続させる」などの遺言がある場合、他の相続人の遺留分が侵害されている可能性があります。

  • 遺言書の種類
  • 遺言書の作成日
  • 遺言能力
  • 遺産の内容

生前贈与が多いケース

住宅購入資金、事業資金、学費、結婚資金、不動産贈与などが問題になることがあります。贈与の時期、金額、目的、証拠が重要です。

  • 贈与の時期
  • 贈与額
  • 贈与目的
  • 贈与契約書

不動産が大半を占めるケース

遺産の大半が自宅や土地で、一人が不動産を取得している場合、不動産評価額によって遺留分侵害額が大きく変わることがあります。

  • 不動産の所在地
  • 登記名義
  • 固定資産評価額
  • 路線価

預貯金・株式・投資信託があるケース

預貯金、株式、投資信託、証券口座などは、評価時点や資料が重要です。相続開始前後の出金や名義預金が問題になることもあります。

  • 残高証明書
  • 取引履歴
  • 証券会社の資料
  • 評価時点

5-5. 生命保険金があるケース

生命保険金は、原則として受取人固有の財産とされることが多い一方、保険金額や遺産総額との比較によって特別受益的な問題が出る場合があります。

  • 保険契約
  • 受取人
  • 保険金額
  • 保険料負担者

Calculation遺留分侵害額の計算で確認すべきこと

遺留分侵害額の計算は単純ではありません。まず遺留分算定の基礎となる財産を確認し、相続開始時の財産、一定の生前贈与、債務、すでに取得した財産などを整理します。

不動産評価や株式評価によって金額が大きく変わることがあります。相続税評価額と民事上の評価額が一致するとは限らないため、固定資産評価額、路線価、不動産査定、鑑定評価などを検討する場合があります。

簡単なイメージとしては、次のように整理できます。ただし、実際の計算は事案により異なるため、あくまで概略です。

計算イメージ

遺留分侵害額 = 遺留分額 − すでに取得した財産額 − 負担すべき債務等

実際には、生前贈与、特別受益、債務、不動産評価、すでに取得した財産などを個別に確認する必要があります。簡易計算だけで判断しないよう注意してください。

証拠がない主張は通りにくいことがあります。請求額を決める前に、財産資料と評価資料を整理しましょう。

Limitation時効・期間制限に注意してください

遺留分侵害額請求には期間制限があります

遺留分侵害額請求は、相続開始と遺留分を侵害する贈与・遺贈があったことを知った時から1年以内に行使する必要があります。また、相続開始から10年を経過すると権利行使ができなくなる可能性があります。

「相手と話し合っているうちに期限が過ぎる」ことを避けるため、内容証明郵便などで請求の意思表示を明確にすることが重要です。ただし、内容証明を送ればすべて解決するわけではありません。

時効完成猶予・更新などの法的整理が必要になる場合もあります。時効が近いかもしれない場合は、早めに確認しましょう。

Steps遺留分侵害額請求の進め方

  1. 遺言書・相続関係の確認

    遺言書の有無、相続人、遺留分権利者を確認します。兄弟姉妹には遺留分がないため、請求できる立場かをまず確認します。

  2. 財産・贈与・債務の調査

    不動産、預貯金、株式、保険、生前贈与、債務を確認します。財産の全体像を把握することが、請求額計算の土台です。

  3. 遺留分侵害額の試算

    評価額や取得済み財産を踏まえて、請求額の目安を検討します。不動産や株式の評価時点にも注意します。

  4. 内容証明郵便等による請求

    期間制限を意識し、請求の意思表示を明確にします。調停申立てとは別に意思表示が必要になる場合があります。

  5. 相手方との交渉・調停の申立て・訴訟への対応・和解・支払い・解決

    金額、支払時期、分割払い、資料開示について交渉します。話し合いが難しい場合、家庭裁判所の調停を検討します。感情的にぶつかるより、資料と計算根拠を示すことが重要です。

Mediation遺留分侵害額請求調停への対応

家庭裁判所の調停を利用できます

話し合いがまとまらない場合、家庭裁判所の遺留分侵害額請求調停を検討します。

調停委員を介して話し合います

当事者が直接ぶつかるのではなく、調停委員を介して解決の糸口を探ります。

資料提出が重要です

遺産の内容、評価、生前贈与、請求額、支払方法について資料をもとに説明します。

遺産分割調停とは別の整理が必要です

遺産分割は遺産を分ける手続、遺留分侵害額請求は金銭請求という違いがあります。

Litigation訴訟への対応

遺留分侵害額請求は、調停でまとまらない場合、最終的には訴訟で争うことがあります。遺産分割審判ではなく、訴訟での解決が問題になる場面があるため、手続を分けて考えることが大切です。

訴訟では、請求額、遺産評価、生前贈与、時効、取得済み財産、支払能力などが争点になります。主張書面、証拠説明書、陳述書、不動産評価資料、金融資料などの準備が重要です。

和解で終了することもあります。判決まで進む場合には、時間、費用、精神的負担、親族関係への影響も踏まえて方針を決める必要があります。

Defense遺留分を請求された方へ

遺留分を請求された場合でも、相手の請求額が正しいとは限りません。放置せず、請求内容、時効、評価額、支払方法を整理しましょう。

  • 請求通知の内容と到達日を確認する
  • 請求者に遺留分があるか確認する
  • 時効・期間制限を確認する
  • 遺産総額を確認する
  • 生前贈与の範囲を確認する
  • 不動産評価や株式評価の妥当性を検討する

請求された側も、早めに対応することで、過大な請求を整理し、現実的な和解条件を検討しやすくなります。

Documents遺留分侵害額請求を進める前に準備すべき資料

遺留分侵害額請求では、相続人を確定するための戸籍、遺言書、相続財産、生前贈与、債務、評価資料を整理する必要があります。

時効判断のため、相続開始を知った日、遺言内容を知った日、贈与を知った日も重要です。相手方とのやり取りや内容証明郵便も保管してください。

相続税申告や相続登記との関係も確認が必要です。弁護士だけで完結しない手続については、必要に応じて税理士・司法書士・不動産業者との連携を検討します。

相続人・遺言に関する資料

  • 被相続人の出生から死亡までの戸籍・相続人の戸籍
  • 遺言書・検認済証明書・公正証書遺言の写し
  • 相続関係説明図

財産・評価に関する資料

  • 不動産登記事項証明書・固定資産評価証明書・査定書
  • 預貯金・証券口座の残高証明書・取引履歴
  • 生命保険・借入金・債務の資料

贈与・請求に関する資料

  • 生前贈与に関する資料・贈与契約書・送金履歴
  • 贈与税・相続税の申告書
  • 内容証明郵便・相手方とのやり取り・裁判所関係資料

Support弁護士に相談するメリット

遺留分権利者か確認できる

請求できる立場か、兄弟姉妹にあたらないかなどを確認します。

時効・期間制限を確認できる

相続開始を知った日、遺言内容を知った日、贈与を知った日を整理します。

遺産や生前贈与を調査できる

不動産、預貯金、株式、保険、生前贈与、債務を財産ごとに整理します。

弁護士に依頼すれば回収できると決まっているわけではありません。ただ、遺留分の有無、請求額、時効、資料整理を早めに確認することで、現実的な方針を検討しやすくなります。

Our Policy遺留分侵害額請求で、弁護士岩本尚光が大切にしていること

決めつけずに事情を伺います

遺言書の内容、家族関係、相続の経緯を丁寧に確認します。

遺言書と相続人関係を確認します

請求できる人、請求できる相手、遺言の内容を整理します。

財産を一つひとつ整理します

遺産、生前贈与、債務、不動産評価、保険、株式を確認します。

時効を早めに確認します

期限を過ぎないよう、内容証明や調停・訴訟の選択を検討します。

担当:弁護士 岩本尚光。静岡市・浜松市・焼津市・藤枝市・島田市・牧之原市・吉田町・川根本町・沼津市・三島市・富士市・富士宮市・磐田市・掛川市・御殿場市など、静岡県全域からのご相談に対応しています。

Flowご相談の流れ

  1. お問い合わせ

    遺言書、生前贈与、遺留分請求、調停、請求された状況など、現在の状況を簡単にお知らせください。時効が近い可能性がある場合は、その旨もお伝えください。

  2. 初回相談

    相続人、遺言書、遺産の内容、生前贈与、時効の可能性、請求したい金額・請求された金額を確認します。請求できる立場か、請求された額が妥当かを整理します。

  3. 方針の検討

    内容証明を送るか、交渉から始めるか、調停・訴訟を見据えるか、請求額をどう整理するか検討します。早期解決と納得できる解決のバランスを考えます。

  4. 資料収集・財産調査

    戸籍、不動産資料、預貯金資料、取引履歴、保険、株式、生前贈与資料、相続税申告書などを整理します。財産評価と請求額計算の土台を作ります。

  5. 遺留分侵害額の試算・内容証明・交渉・調停・訴訟への対応・解決後の手続

    財産評価、取得済み財産、生前贈与、債務を踏まえて、請求額の目安を検討します。相手方に請求の意思表示を行い、資料開示、金額、支払方法について交渉します。簡易計算だけでなく、証拠に基づいて確認します。

FAQよくある質問

遺留分とは何ですか?
一定の相続人に法律上保障された最低限の取り分です。遺言書や生前贈与によっても、一定の範囲で保護される場合があります。
遺留分侵害額請求とは何ですか?
遺留分を侵害された相続人が、受遺者や受贈者などに対し、侵害額に相当する金銭の支払を求める手続です。
遺留分減殺請求とは何が違いますか?
以前の遺留分減殺請求では物の返還が問題になることがありましたが、現在の遺留分侵害額請求は原則として金銭請求です。相続開始時期により制度が異なるため確認が必要です。
遺留分を請求できる人は誰ですか?
一般に、配偶者、子、直系尊属などが遺留分権利者となります。具体的には、相続人関係や相続放棄の有無を確認する必要があります。
兄弟姉妹にも遺留分はありますか?
兄弟姉妹には遺留分がありません。兄弟姉妹が相続人となる事案では、遺留分請求ができるかを最初に確認する必要があります。

遺留分侵害額請求は、早めの確認が大切です

遺留分侵害額請求では、相続人、遺言書、遺産の範囲、生前贈与、財産評価、時効、請求相手など、早い段階で整理すべきことが多くあります。遺言書の内容に納得できない場合や、遺留分を請求したい場合、反対に請求された場合は、まずは状況を整理するところからご相談ください。

電話受付:平日10:00〜21:00。土日・夜間のご予約はLINE・Webフォームから(ご相談は土日も対応・予約制)。相談方法は、来所相談・オンライン相談・電話での初回問い合わせに対応しています。

本ページは、遺留分侵害額請求に関する一般的な情報をご案内するものです。民法、家事事件手続法、民事訴訟法、不動産登記法、相続税、相続登記、遺言、遺留分、特別受益、生前贈与、相続放棄などの制度は、改正や運用変更により内容が変わる場合があります。具体的な見通しは、最新の法令・裁判所情報・法務省情報・資料を確認したうえで判断する必要があります。調停や訴訟の結果をお約束するものではありません。個別の事案については、弁護士にご相談ください。